他人からどう思われるかではなく、自分がどう思うかが大切。何者かになろうとしなくてもいい。
「自分を変えたい」という気持ちの裏には・・
20代の頃、自分を変えたいって強く思っていた時期があった。
「人からどう思われるか」とか「よく見せよう」といった気持ちが
強くて、今の自分を変えて「素晴らしい自分になりたい」って思っていた。
だから、自己啓発のセミナーを受講したり、本を読み漁ったり、自己啓発の
教材を購入したりして、結構お金と時間を費やした。
でも、なかなか変わらなかった。
今考えると、変わらなかったのは当然だなと思う。
というのも、変わりたい気持ちはあっても、そこには本気の覚悟がなかったし、
そもそも「自分を変えたい」っていう気持ちが、「今の自分じゃダメ」と
自分を否定していたし、どこかに変えてもらいたいっていう甘えもあったから。
また、自分を盛って実力以上に大きく見せたい、バカにされたくない、
失敗して恥をかきたくない、人から認めてもらいたいなど、いつも人から
どう思われるかを気にしている自分がいた。
「どうせ自分はダメなんだ」とすねて、それを隠すために、自分以外の
何者かになろうとしていたのだ。
「変わりたい」という思いが、いつしか「どうせ変われない」という
思いへ変わり、自己否定をさらに強くしていくことになった。
自分の本心に気づくこと
40代になり、NLPや心理学を学んだり、セラピーを受けたり、いろいろな
経験をすることで、少しづつわかってきたことがある。
それは、自分はどこまでいっても、自分にしかなれないということ。
そして、自分を変えようと思っているだけでは、なかなか変われない。
いろいろと不満があっても、結局は今までの自分でいる方が楽だし、
変わることが実は怖いのだ。
そのことを認め、変わらないでいることで得ているメリット(例えば、
人から嫌われない、傷つかないですむなど)に気づき、それを手放すこと。
自分と向き合い、「このままの自分」を認めていくと、不思議と気持ちが
楽だし、人からどう思われているのかも、気にならなくなってくる。
自分をあきらめない
何かができてもできなくても、何をしてもしなくても、自分の存在価値は
変わらない。
自分はどう生きたいのか、どうありたいのか?
自分と向き合い、自分の本質を知ること。
他の誰かにはなれないし、なる必要もない。
人の期待に応えるのではなく、自分がやりたいことをやる。
頭で考えすぎずに、自分の気持ちを大切にしよう。
「何があっても大丈夫」と自分を信じて、自分と向き合うことを
あきらめないことが大切だと思う。