究極のリアリティを追求した映画「15時17分、パリ行き」
イーストウッド監督がこだわったリアリティ
(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC
実話をもとにした映画は今までにも数多く作られているが、事件の当事者が
主演を演じるというのは、聞いたことがなかった。
しかも驚くことに主演3人だけではなく、事件に居合わせた乗客も出演し
実際の列車を使っての撮影だということ。
2015年にパリ行き列車内で起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」を
描いた『15時17分、パリ行き』
列車内で無差別テロに巻き込まれた若者3人が、犯人を取り押さえ、
乗客の命を救ったという実話。プロの俳優ではなく事件の
当事者が演じているが、何ら違和感がなかった。
映画の大半は、彼らの少年時代から現在までを中心に描かれている。
見ているうちに、映画のようなドキュメンタリーのような不思議な
感覚になっていく。
派手な演出はないが、伏線の回収の仕方などはやっぱり上手い。
87歳になっても新しいことに挑戦していくイーストウッド監督。
やっぱりスゴイ監督だと思う。