罪悪感について。その(1)「自分が悪い」という罪と罰。
罪悪感とは?
心理学を学んでいた時に、必ず出てきたのが「罪悪感」という感情で、
なかなか手放すことが難しいテーマでもあります。
「罪悪感」という感情は『自分が悪い』と自分を責め、何らかの形で
自分に罰を与えようとします。過去について「未完了の感情」があり、
前に進むことへの恐れがあります。
心の奥底では「自分は価値がない」と感じているので、自己肯定感が低く
自分の内面に引きこもり、自分を攻撃していく場合と、人に対して
攻撃的になる場合があります。
罪と罰について
罪悪感は、いろんな形で自分に罰を与えようとします。
「自分が悪い」と無意識に思っているため、罪を償うために
例えば、パートナーや子供、親などの世話を必要以上に焼いたりします。
相手と依存関係を作りあげ、「愛情という名の支配」で相手を
コントロールしようとしたりします。
自分の罪悪感を感じたくないから、人のお世話をして役に立つことで
自分の存在価値を認めてもらおうとします。
また、「幸せになってはいけない」ということを証明するために、
自ら不幸になる選択をしたり、他の人を使ってわざと自分を
攻撃させたり、罰しようとすることもあります。
自由に楽しんだり喜んだり、幸せを感じることに罪悪感があり、
無意識に自分自身を攻撃しているのです。
私は、以前怒りをためこむ性格で、人間関係でもNOといえない
ことが多く、表面上は穏やかないい人を演じていました。
でも根っこの部分では、自己肯定感が低いため、建設的に
怒りを出すことが出来ず、抑え込んでいました。
そんなある日、お客様から言われたクレームがきっかけで、
今まで我慢していたことが、ブチっと切れたことがあります。
お客様との対応は、どうにか無事終わり、その後、会社の
トイレに引きこもり、拳で壁を殴りつけたことがあります(^_^;)
何度も何度も拳で壁を殴り、皮膚がこすれ血が出たことを
今でも鮮明に覚えています(汗)
今では笑って言えることですが、あの時は感情が悲鳴を上げ、
抑圧された怒りの矛先が自分自身に向かい、自分を攻撃することで
自分に罰を与えたのかもしれません。
またその一方で、他人に対して攻撃的になる場合もあります。
例えば何かあった時に、自分に非があるにも関わらず「私は悪くない。
私は間違ってない」と相手を責めたり、会社や世間のせいにし、
自分を正当化しようとするのは、自分の罪悪感を感じたくないからです。
そして、相手の攻撃から自分を守るためです。
それがエスカレートすると、暴力につながる場合もあります。
まとめ
罪悪感は程度の違いがあるにせよ、誰でも持っている感情です。
それが強く出てきた時に、いろいろと問題が生じてくるのです。
なので、罪悪感が強く出てきた時は、まずはそのことに気づき、
許していくことです。
そして、必要のない罪悪感は手放すということになるのですが、
長くなってきたので、続きは今度にしたいと思います(笑)
それでは、また♪